Blog: イスラエル旅行(ベツレヘム編)
初日の後半はベツレヘムへ行きました。
ベツレヘムと聞くとダビデの町、イエスが生まれた場所と思い浮かべてイスラエルと結び付く人も多いかと思いますが、現在ベツレヘムはパレスチナ自治政府が治めています。私たちのガイドさんはイスラエル人でベツレヘムには入れないためアラブ人のガイドさんを頼んでいました。私はそのような事情を知らなかったので、このアイロニカルな状況にびっくりでした。しかし、今回イスラエル人ガイドのダニーさんはベツレヘムへ入れるよう申請し許可が降りて実に30年ぶりにベツレヘムに入ることができることになったと教えてくれました!もちろんイスラエル国の管轄外の地域に入るのは自らリスクを負う事でもあるのですが、彼のこの記念すべきタイミングに一緒にベツレヘムに入れて私たちにとっても特別な時となりました。でもこの区域内ではガイドをしてはいけないので、ベツレヘム内はアラブ人クリスチャンのガイドさんに案内してもらいました。
Church of Nativity(降誕教会)はイエス・キリストが生まれたとされる場所にある教会で、ローマンカトリック、東方正教会、アルメニア使徒教会がシェアしながら所有しています。現在ユネスコに世界文化遺産として登録されケアされています。中には大勢の観光客がいて、イエスが誕生したとされるスポットに行くために2時間近く並んでいます。私たちはアラブ人クリスチャンのガイドさんの手回しなのか、奇跡のようなスムーズさですぐに見ることができました。石の階段を降って洞窟のような所へ入っていくと、大理石の床に銀色の星がありイエスが誕生したスポットとされているのですが、2歳と4歳の子供達にもゆっくり見たり触らせてくれたりして配慮がとても嬉しかったです。
アラブ人クリスチャンはかなりの少数派です。中東でクリスチャンがもっとも暮らしやすいと言われているイスラエルですが、信仰やイスラエルを支持することからイスラム過激派より迫害を受けるアラブ人クリスチャンもいます。私の父はいつもアラブ人クリスチャンの経営しているお店でお土産を買って彼らのサポートをしているのですが、私たち家族もそこに行ってきました。彼らのサポートになればと思いお土産を買おうとしたのですが、「全部プレゼントする」と何一つ代金を受け取らずにギフトしてくれました。十数年毎年通っていた父が家族を連れて来たのをとても喜んでくれました。祝福したいと思ったら祝福され、その優しさに心打たれました。日本でもBridges For Peaceがアラブ人クリスチャン支援を行っています。彼らの活動内容がわかる記事と寄付ができるリンクを貼りますので彼らのことについて知りたい人、実際にサポートしたい人はぜひチェックしてみてください。
キリストが葬られた所から生誕した場所までをみて1日目終了。
2日目は嘆きの壁に寄ってからヨルダン川、クムラン遺跡、そして死海へ行きます。